2007年9月22日

コードの仕組み(sus4 コード)

今日はsus4コードのお話。
Csus4, C7sus4 みたいな感じで表記されている。

sus はSuspend から来ている略語である。吊りズボンの吊りを「サスペンダー」というけれども、あの「サス」で、「吊るす」、っていう意味です。

で、Sus4 というぐらいなんで、要するに3和音の真ん中の3rd の音が4th に吊り上がるだけである。

普通のCコード:



Csus4 コード:E が F に吊り上がる。




C7sus4 というのもよく見る。

これも同じ理屈なので簡単である。

普通のC7 コード:




C7sus4 コード:




Sus4コードでは真ん中の音が上がっちゃうので、当たり前ですけど、Cm sus4 というのはあり得ません。

で、音の性格を決める真ん中の音が上がってしまうとどういう音になるかというと、音が陰気な側にあるのでもなく、陽気な側でもないので、まさしく宙に吊り上がったような不思議な響きになります。

あんまり使われませんが、よく曲のサビの所で入っています。例えば平井堅の「瞳をとじて」のサビの部分でも:

Bb C Am7 Dm7
瞳をとじて 君を描くよ 

Gm7 Asus4  A7 Dm7 Cm  
それだけで い い 

Bb C Asus4  A7 Dm7 Gm7 Bb F      
たとえ季節が 僕 の心を  置き去りにしても 

この「それだけで〜い〜い〜」のあたりはとても効果的にsus4 が使われています。その後の「たとえ季節がボク〜のココロを〜」の所も同じ使われ方です。非常に美しいですね。

そういえばこの頃ウクレレの話を何も書いていませんね。コードの話が一通り終わったら、ウクレレでのコードの話に戻そうと思います。



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