2007年9月20日

コードの仕組み(M7thコード)

今日はM7thコードのお話。
M7thはMajor7th が縮められたもので、メジャーセブンス、と発音する。CM7 と書かれたり、Cmaj7 と表記されたり、またC△7 と書かれることもあるし、C△と書かれたりすることもあるが、いずれも同じことを指している。

よくギターのコード票を見ているとC6, G7, Am7 などと「7」が付いたコードが登場する。この7th は前回説明したMinor7th なのだ。


今回ははマイナー7thじゃなくてMajor(メジャー) 7th である。

この7番目も3番目の音と同様、音色に特色を与える働きをする重要な音なのだ。

この7番目の音はMinor7th と区別するために通常M7と表記される。例えばCM7 いった具合だ。これはC7 と同じではないし、Cm7 とも違う。

さてナイナー3rd を使ってマイナーコードを作ると、悲しい音になるのは前回説明した通り。そしてマイナー7th を使ってC7などを作ると、明るいながらもやや寂しい感じになる。

それに対してMajor 3rd を使ってメジャーコードを作ると、陽気な感じの音になる。さらにそこにMajor 7thを足すと、更に明るく、なんだかちょっと躁っぽいような音になる。CM7 などがそんな音である。

ではナイナー3rd を使ってマイナーコードを作り、そこにMajor 7thを足すとどんな感じになるかというと「本当は悲しいけど無理して陽気に振る舞っている」みたいになる。例えばCmM7 である。(Cマイナーメジャーセブンスと読む)

キーボードでこれを見てみると:

普通のCコード(陽気)



CM7(Cmaj7)コード(陽気すぎてちょっと躁(そう)っぽい)





となる。

比較のために前回に紹介したC7 はこうである。

なんかちょっとだけ寂しげですね。夕焼け小焼けの帰り道みたいである。




7番目の音が半音違うだけで表情がこれだけ変るのだから面白い。ぜひ手持ちのキーボードやウクレレで試してください。


なおマイナーコードの場合もまったく同じである。


普通のCmコード:(悲しい、陰気)





そこにMajor7thが加わった CmM7 コード:(悲しいのに明るい)



実際に弾いてみると分かるが、悲しさと陽気さが混じった不思議な響きになる。


今日紹介したコードは割とつなぎの音として使用されることが多い。例えばドリカムの「Love Love Love」などで、

C CM7 Gm6 A7 Dm DmM7
ねえどうして、凄く 凄く好きなこと

Dm7 E7 Am AmM7
ただ伝えたいだけなのに、ルルルルー


てな感じでこのMajor7th が多用される。

この悲しいのをこらえているような感じがいいですな。



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