今日はM7thコードのお話。
M7thはMajor7th が縮められたもので、メジャーセブンス、と発音する。CM7 と書かれたり、Cmaj7 と表記されたり、またC△7 と書かれることもあるし、C△と書かれたりすることもあるが、いずれも同じことを指している。
よくギターのコード票を見ているとC6, G7, Am7 などと「7」が付いたコードが登場する。この7th は前回説明したMinor7th なのだ。
今回ははマイナー7thじゃなくてMajor(メジャー) 7th である。
この7番目も3番目の音と同様、音色に特色を与える働きをする重要な音なのだ。
この7番目の音はMinor7th と区別するために通常M7と表記される。例えばCM7 いった具合だ。これはC7 と同じではないし、Cm7 とも違う。
さてナイナー3rd を使ってマイナーコードを作ると、悲しい音になるのは前回説明した通り。そしてマイナー7th を使ってC7などを作ると、明るいながらもやや寂しい感じになる。
それに対してMajor 3rd を使ってメジャーコードを作ると、陽気な感じの音になる。さらにそこにMajor 7thを足すと、更に明るく、なんだかちょっと躁っぽいような音になる。CM7 などがそんな音である。
ではナイナー3rd を使ってマイナーコードを作り、そこにMajor 7thを足すとどんな感じになるかというと「本当は悲しいけど無理して陽気に振る舞っている」みたいになる。例えばCmM7 である。(Cマイナーメジャーセブンスと読む)
キーボードでこれを見てみると:
普通のCコード(陽気)
CM7(Cmaj7)コード(陽気すぎてちょっと躁(そう)っぽい)
となる。
比較のために前回に紹介したC7 はこうである。
なんかちょっとだけ寂しげですね。夕焼け小焼けの帰り道みたいである。
7番目の音が半音違うだけで表情がこれだけ変るのだから面白い。ぜひ手持ちのキーボードやウクレレで試してください。
なおマイナーコードの場合もまったく同じである。
普通のCmコード:(悲しい、陰気)
そこにMajor7thが加わった CmM7 コード:(悲しいのに明るい)
実際に弾いてみると分かるが、悲しさと陽気さが混じった不思議な響きになる。
今日紹介したコードは割とつなぎの音として使用されることが多い。例えばドリカムの「Love Love Love」などで、
C CM7 Gm6 A7 Dm DmM7
ねえどうして、凄く 凄く好きなこと
Dm7 E7 Am AmM7
ただ伝えたいだけなのに、ルルルルー
てな感じでこのMajor7th が多用される。
この悲しいのをこらえているような感じがいいですな。
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